こちらでは、ブラザーインクLC3000系のインクが漏れた、きれいに印刷できない、リセッターが機能しないなどのトラブル解消法をご紹介しています。
この記事の目次
インクが漏れた
インクがカートリッジ内部にうまく入らず、漏れてしまうことがあります。
インクが漏れてしまっていても印刷自体は問題なくきれいにできるので、その際はICチップに触れないように注意しながら漏れたインクをティッシュや濡れタオルで拭いてご使用ください。
インクが出ない
インク量が十分に入っていない場合があります。ブラザーは下記2つの方法でインク残量を確認できるのでお試しください。
- カートリッジの窓を見る
- キッチンスケールで重さを量る
カートリッジを手に持ち、立てた状態で横から見ると、透明な窓から見えるハネの位置でインクの量が確認できます。
インク残量が少ないとハネは左により、満タンに近いと右に寄ります(インクは直接見えません)インク量が十分でないと次に使うリセッターがうまく機能せず残量が戻りません。
より正確に調べるには細かい目盛りが量れるキッチンスケールを使って重さを量るのがオススメです。
【参考】インク注入量目安
型番 | インク注入量目安 | 注入後カートリッジ重量 |
LC3111BK | 10ml | 43.2g |
LC3111CMY | 7ml | 35.3g |
LC3117BK | 12ml | 44.5g |
LC3117CMY | 10ml | 39.5g |
LC3119BK | 20ml | – |
LC3119CMYK | 15ml | – |
LC3129BK | 20ml | – |
LC3129CMY | 15ml | – |
※未記載のものはエコッテでは検証していません
インクが入りにくい
インクボトルでインクが入らない場合のバキュームの使い方を説明します。
カバーを外すことで中の様子を確認することができます。詳しくは「ブラザー LC3111 LC3117/LC3119 LC3129 詰め替え方法(補充方法)」をご確認ください
キャップを外し、バキュームとインクボトルの先端を合わせ、バキュームの引手を引いていくと、インクボトルのインクが吸い出されます。
この時、引手は絶対に押しません。インクが十分に入ったら、先端からインクが漏れないように、それぞれをゆっくりと外してください。
空気が抜けないようにカートリッジの空気口に銀シールを貼ります。(銀シールの代わりにテープなどを貼っていただいても結構です)
インク注入口にバキュームの先端を押し当てて引き手を何度か引っ張り、インクを注入していきます。
このとき、引き手は絶対に押しません。インクが飛び出る原因となります。
カートリッジを手に持ち、立てた状態でインク量を確認します。画像のインク量を目安に注入すると満タンになります。
※インク量が十分入っていないと、リセッターが上手く機能しません
インクがかすれる・出てこない色がある
インク残量があるのにきれいに印刷できない場合は、ノズルがつまっている可能性がありますので、下記方法をお試しください。
ノズルチェック(パターン印刷)をする
4-1-1.パターン印刷を行いどの色のインクが出ていないか特定します。印刷後、かすれや抜けがある場合は「はい」を押します
パターン印刷を行う
どの色のインクが出ていないか特定します。印刷後、かすれや抜けがある場合は「はい」を押します。
印刷結果のチェック
次に、各色の印刷結果をチェックする画面が表示されますので、印刷結果に最も近いものを押します。
スタートを押す
ノズルが詰まっている場合はヘッドクリーニングの必要がございますので、スタートボタンを押してお進みください。
ヘッドクリーニングを行う
インクを消費し、ヘッドという部品のクリーニングをします。
クリーニング後、パターン印刷を実行して印刷結果に問題がなければ完了です。
単色で印刷する
パターン印刷で出ない色だけを単色で2,3枚印刷することで改善する場合があります。
【参考】 プリンターを放置する
純正カートリッジが手元にある場合は、一度純正品に戻してからクリーニングを実行し、プリンターの電源が入った状態で30分程度置いてから、パターン印刷を試してください。純正インクはクリーニング効果があり、目詰まりが改善されることがあります。
カートリッジを取り換える
ヘッドの目詰まりが原因ではない場合は、カートリッジが原因の可能性があります。何度も詰め替えたり、しばらく放置してしまったカートリッジは消耗や劣化により、きれいに印刷することができなくなりますので、新しいカートリッジへの交換をお勧めします。
新しいカートリッジに交換した後は、ヘッドクリーニングを行ってください。
改善しない場合、強力クリーニングがあれば実行します。なければもう一度ヘッドクリーニングをします。
※ヘッドクリーニングはインクを大量に消耗するので、3回以上実行しないでください。
※改善した事例※
エコッテで行った検証一例
1.パターン印刷(1回目)
マゼンダ以外出ていない→クリーニングを実行
2.パターン印刷(2回目)
シアンとイエローの色が出ていない→クリーニングを実行
3.パターン印刷(3回目)
イエロー以外の色が出るようになった→立て続けにクリーニングをしても改善しないため、プリンターを放置後クリーニングを実行
4.パターン印刷(4回目)
全てきれいに出るようになった。
リセッターのランプが光らない / 緑色に点灯しない
リセッターの不具合は下記ご確認ください。
対応型番かどうか
カートリッジによって対応するリセッターが異なります。対応していない型番には使用できませんので、型番をよくご確認ください。
対応カートリッジは正しいか
詰め替えは必ず純正カートリッジをご使用ください。互換カートリッジはリセッターが対応しておりませんので、詰め替えはできません。
正しい位置に当たっているか
リセッターをあてる位置がわずかでもずれてしまうとランプは点灯しません。当てる位置を少しずつずらしてランプの色が変わる位置を探してください。
ICチップを拭く
ICチップが指紋やインクで汚れて被膜を作っていると上手くリセットできませんので、柔らかい布で拭いてください。
ICチップの寿命
何度も同じカートリッジに詰め替えを行うと、ICチップの摩耗やキズがつくことによってリセットが上手くいかない場合があります。この場合は寿命ですので、新しいカートリッジに交換してお試しください。
ランプは緑色に点灯するが認識しない
稀にカートリッジ側の原因により、特定のカートリッジのみリセットできない場合があります。
他の色や他にお持ちのカートリッジで正常にリセットができるかお試しください。
カートリッジを交換してリセットできた場合は、新しいカートリッジに交換してください。
※互換カートリッジへの詰め替えはできません。
カートリッジを交換してもリセットできなかった場合は、リセッターの不具合が考えられますので、当店までお問い合わせください。
廃インクエラーになった
メーカー窓口へ修理依頼をしてください 。
余分に噴射して印字されなかったインク、ヘッドクリーニングをした時や縁なし印刷をした時に余ったインクはプリンターの下部にある廃インク吸収体に吸い取られます。長年使っていると、どうしてもこの吸収体がいっぱいになり、そのままにしておくとインクがプリンターから漏れ出しますので、交換が必要となります。
保証期限はしっかり把握しておきましょう。
廃インク吸収パッドの交換が必要な場合はお買い求めいただいた販売店またはメーカー窓口へご依頼ください。
プリンターによってはお客様自身で交換できるタイプもございますので、お手元のプリンター説明書をご確認ください。
エコッテの保証
トラブル解消法を試してみても印字不良が直らない場合は、残念ながらメーカー修理が必要な可能性があります。
トラブルが起きると互換インクや詰め替えインクを使うのが怖くなる方がいらっしゃるかもしれませんが、エコッテでは純正プリンターメーカー同等の2つの保証をおつけしているので、安心してご利用いただければ幸いです。
エコッテで購入後1年以内の商品で起きた不具合の場合は、カスタマーサポートよりご連絡ください。
LC3000プリンター一覧
LC3111やLC3117/LC3119やLC3129クリックするとインク詳細ページをご覧いただけます。
LC3111:MFC-J738DN MFC-J738DWN MFC-J998DN
MFC-J998DWN DCP-J982N-B DCP-J982N-W DCP-J978N-B DCP-J978N-W DCP-J973N-B DCP-J973N-W DCP-J987N DCP-J582N DCP-J577N DCP-J572N MFC-J903N MFC-J898N MFC-J893N
LC3117/LC3119: MFC-J6580CDW MFC-J6980CDW MFC-J5630CDW
MFC-J6583CDW MFC-J6983CDW
LC3129: MFC-J6995CDW
よくある質問
インクがかすれる・出てこない色がある
1.ノズルチェック(パターン印刷)をする
2.ヘッドクリーニングを行う
3.単色で印刷する
4.カートリッジを取り換える
リセッターのランプが光らない / 緑色に点灯しない
1.対応型番かどうか
2.対応カートリッジは正しいか
3.正しい位置に当たっているか
4.ICチップを拭く
5.ICチップの寿命
互換を含めたブラザーインク一覧をこちら
この記事を書いた人
- 詰め替えインクのエコッテのスタッフ宗像です。