今回はキヤノンのインク容量についてお話しします。
標準容量と大容量はどう違うの?どっちを使ったらいいの?と疑問のある方はぜひ参考にしていってください。
この記事の目次
Canonのインクについて
はじめにキヤノンのインクについて少しお話します。
独立型と一体型
Canonでは「一体型」と「独立型」という二種類のインクカートリッジが存在しています。
簡単に説明すると、「一体型」はヘッドがインクカートリッジについてカラーは1つのカートリッジにまとまっている。
「独立型」はヘッドはプリンター本体についていて、それぞれ1色ずつカートリッジが分かれているという特徴があります。
詳しく解説した記事もあるのでぜひご参考にどうぞ。
顔料と染料
Canonのインクは顔料と染料の両方が採用されています。
そしてほとんどが、黒が顔料でその他のカラーが染料となっています。
顔料ははっきりと印刷され滲みにくいので文書の印刷に向いています。
染料は色の表現が得意で写真の印刷に向いています。
Canonは文書と写真の印刷どちらにも向いているプリンターといえますね。
二つの詳しい違いはこちらの記事をどうぞ。
インク型番について
Canonのインク型番は「アルファベットと数字」で表されます。
アルファベット「BC」は「一体型」のインクカートリッジ
アルファベット「BCI」は「独立型」のインクカートリッジと区別されています。
そのあとに続く数字は「染料」か「顔料」か、最後のアルファベットは何色のインクカートリッジかを表しています。
例えば「BC-386/385シリーズ」だと
BC-385 Black | BC-386 Color |
---|---|
顔料ブラック | 三色カラー 染料シアン/染料マゼンタ/染料イエロー |
そして「BCI-330/331シリーズ」はこのようになります。
BCI-330PGBK | BCI-331BK | BCI-331C | BCI-331M | BCI-331Y | BCI-331GY |
---|---|---|---|---|---|
顔料ブラック | 染料ブラック | 染料シアン | 染料マゼンタ | 染料イエロー | 染料グレー |
標準容量と大容量
キヤノンのインクには標準容量のほかに「大容量」が存在します。
先ほインクど型番の構成についてお話ししましたが、容量の違いについては型番にさらにアルファベットが付け加えられます。
標準容量だと何も付け加えられずそのまま。
大容量だと「XL」が数字の後ろに付きます。
標準容量 | 大容量 |
---|---|
BCI-331BK | BCI-331XL BK |
標準容量と大容量の違いはなに?
標準容量と大容量の違いは内容量とそれに伴った価格にあります。
インクの容量が違うだけで、カートリッジ(容器)自体の大きさは同じなのでどの容量のインクカートリッジでも使えます。
BCI-330/331シリーズ
BCI-330/331シリーズの容量と価格の違いは次の通りです。
型番 | 種類 | 内容量 | 価格 | コスト |
---|---|---|---|---|
BCI-330PGBK | 標準容量 | 約18.5ml | 1,500円 | 約81円/ml |
BCI-330XL PGBK | 大容量 | 約25.7ml | 2,310円 | 約90円/ml |
BC-385/386シリーズ
BCI-385/386シリーズの容量と価格の違いは次の通りです。
型番 | 種類 | 内容量 | 価格 | コスト |
---|---|---|---|---|
BC-385 | 標準容量 | 約7.3ml | 2,400円 | 約329円/ml |
BC-385XL | 大容量 | 約12.7ml | 3,540円 | 約279円/ml |
※内容量と価格はキヤノン公式を参考にしました。(2024年11月26日時点)
【インクジェットプリンター】インクカートリッジの容量について
キヤノンオンラインショップ
内容量は2倍とまではいきませんが、1.5倍以上はあるようです。
価格も同じような違いでした。
コストは価格を内容量で割って1mlあたりのコストを算出しました。
BC系のインクは一体型ということもありとても高く感じますね。
詰め替えインクと互換インク
今までのお話で、標準容量より大容量のほうがコスパが良いことはわかりました。
しかしそれでも「安い!」とは言いづらいですよね。
インク代を節約するなら詰め替えインク・互換インク(再生インク)がおすすめです!
特にBC系(一体型)は詰め替えインクをおすすめします。
なぜかというとインクカートリッジの構造上、互換インクを作るのが難しく出回っていません。
再生インクはありますが、まず空の容器を集めるところから始まるので新しい型番だと出回るのに時間がかかります。
さらにカラーは3色が1つのカートリッジに入っているので、1色でもインク切れを起こすと他の色のインクがまだ残っていても交換しなければなりません。
ですが詰め替えインクなら1色が切れてもその色だけ補充すれば再び使えるようになるので節約でき、そしてとってもエコなんです。
詰め替えインクについての詳しい記事はこちらをどうぞ。
コスト比較
では実際どのくらいコストが違うのか?
エコッテユーザーの人気ランキングにランクインしていたプリンターのインク型番を例に比較してみます。
ちなみに人気ランキングはこちらです↓
BC-365/366シリーズ
対応プリンタ―:TS3530・TS3730
インクの種類 | コスト | 価格 | 合計 | ●BC-365 Black |
●●●BC-366 Color |
---|---|---|---|---|---|
純正インク 標準容量 |
278円/ml | 4,610円 | 16.6ml | 約7.9ml | 約8.7ml |
純正インク 大容量 |
230円/ml | 6,350円 | 27.6ml | 約15.0ml | 約12.6ml |
再生インク 大容量 |
217円/ml | 5,980円 | 27.6ml | 約15.0ml | 約12.6ml |
詰め替えインク | 30円/ml | 3,608円 | 120ml | 30ml | 各30ml |
※詰め替えに必要なドリルは除き、詰め替えインクの販売価格のみで算出しています。
BC-385/386シリーズ
対応プリンタ―:TS6630・TS6730
インクの種類 | コスト | 価格 | 合計 | ●BC-385 Black |
●●●BC-386 Color |
---|---|---|---|---|---|
純正インク 標準容量 |
302円/ml | 5,200円 | 17.2ml | 約7.3ml | 約9.9ml |
純正インク 大容量 |
267円/ml | 8,100円 | 30.3ml | 約12.7ml | 約17.6ml |
詰め替えインク | 30円/ml | 3,608円 | 120ml | 30ml | 各30ml |
※詰め替えに必要なドリルは除き、詰め替えインクの販売価格のみで算出しています。
※BC-385/386シリーズの再生インクは取り扱いがないため比較表から除いています。
BCI-330/331シリーズ
対応プリンタ―:TS8530・TS8630・TS8730・TS8830
インクの種類 | コスト | 価格 | 合計 | ●330 PGBK |
●331 BK |
●331 C |
●331 M |
●331 Y |
●331 GY |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
純正品 標準容量 |
137円/ml | 8.140円 | 59.5ml | 約18.5 ml |
約8.2 ml |
約8.2ml | 約8.2ml | 約8.2ml | 約8.2ml |
純正品 大容量 |
158円/ml | 13,260円 | 83.7ml | 約25.7 ml |
約11.6ml | 約11.6ml | 約11.6ml | 約11.6ml | 約11.6ml |
互換インク 大容量 |
51円/ml | 4,620円 | 91ml | 約28.5 ml |
約12.5ml | 約12.5ml | 約12.5ml | 約12.5ml | 約12.5ml |
詰め替えインク | 30円/ml | 5,412円 | 180ml | 30ml | 30ml | 30ml | 30ml | 30ml | 30ml |
※詰め替えに必要な用具は除き、詰め替えインクの販売価格のみで算出しています。
実際のインク量を計ってみた
エコッテでは商品開発のため、新しいインク型番が出るたびに実際に使ってみてインク量を計測しています。
計測方法は使用前の新品インクカートリッジの重さと、インク切れを起こした時のインクカートリッジの重さを計りその差からインク容量を導いています。
印刷しているのはエコッテのかわらばんです↓
印刷結果
BC-385/386(標準容量)
型番 | 新品 | インク切れ時 | インク量 | 公式インク量 |
---|---|---|---|---|
BC-385 | 47g | 40g | 7ml | 約7.3ml |
BC-386 | 55.4g | 47.4g | 8ml | 約9.9ml |
BC-385XL/386XL(大容量)
型番 | 新品 | インク切れ時 | インク量 | 公式インク量 |
---|---|---|---|---|
BC-385 | 52.8g | 30.9g | 21.9ml | 約12.7ml |
BC-386 | 64g | 42.4g | 21.6ml | 約17.6ml |
上の表のような結果となりました。
標準容量は概ね公式サイトに記載通りの容量でしたが、大容量は約5ml~9mlほど多く計測されました。
一枚当たりのコスト
一枚当たりのコストも算出して、純正品と詰め替えインクを比較してみました。
BC-385/386(標準容量)
標準容量では110枚印刷でき、以下のような結果になりました。
純正価格5,200円÷110枚=1枚当たりのコスト47.3円
詰め替えインク3,608円÷4回分÷110枚=1枚当たりコスト8.2円
※詰め替えインクは詰め替えに必要な用具は除き、詰め替えインクの販売価格=3068円で算出しています。
また詰め替えインク1本で約4回分詰め替えできるので÷4としています。
インクの種類 | コスト | 価格 |
---|---|---|
純正インク 標準容量 |
47.3円/枚 | 5,200円 |
詰め替えインク | 8.2円/枚 | 3,608円 |
BC-385/386(大容量)
標準容量では220枚印刷でき、以下のような結果になりました。
純正価格8,100円÷220枚=1枚当たりのコスト36.8円
詰め替えインク3,608円÷2回分÷220枚=1枚当たりコスト8.2円
※詰め替えインクは詰め替えに必要な用具は除き、詰め替えインクの販売価格=3068円で算出しています。
また詰め替えインク1本で大容量だと約2回分詰め替えできるので÷2としています。
インクの種類 | コスト | 価格 |
---|---|---|
純正インク 標準容量 |
36.8円/枚 | 8,100円 |
詰め替えインク | 8.2円/枚 | 3,608円 |
詰め替えインクが一番お得
これまでのお話で詰め替えインクが一番お得だということがわかりました。
詰め替えインクを試してみたいと思った方はぜひエコッテの店舗を覗いてみてください。
他にも互換インクや再生インクも取り扱っております。
★エコッテの店舗は全部で5店舗!
本店・楽天市場店・Amazon店・Yahooショッピング店・メルカリ店
以下のリンクよりどうぞお越しください。
インク容量についてよくある質問
標準容量と大容量の違いは何?
大容量は標準容量と比べて約1.5倍ほどインク容量が増えています。
カートリッジ自体の大きさは変わらないのでどちらの容量のインクでも使えます。
標準容量と大容量どちらがお得?
エコッテで実際印刷した結果、標準容量は1枚当たりのコスト47.3円。
大容量は1枚当たりのコスト36.8円でした。
詰め替えインクを使うと1枚当たり8.2円なのでさらにお得に印刷ができます。
この記事を書いた人
- 詰め替えインクのエコッテのスタッフ當山です。