TR703のインクについて、何を買えばいいのか迷っている方も多いと思います。
実際、家電量販店やWEB通販サイト(amazonや楽天市場など)では、様々なインクが販売されていて、よくわからないですよね……。
この記事では、お使いのプリンターインクについて、きっとためになる明るいお役立ち情報を紹介します。
早速ですが、結論から知りたいという方もいると思うので、インクの種類とポイントをあげてみました。
- 純正品は、プリンターメーカー正規品で、価格はとても高いが、とにかく品質に優れている。
- 再生品(リサイクルインク)は、純正品を再利用した商品で、純正品より少し安く国内メーカーが多い。
- 互換品(互換インク)は、純正品を模して製造された新品で、価格や品質も様々、、比較検討の必要がある。
- 詰め替えインクは、純正品に補充するためのインクで、とにかく印刷代を節約できて、プリンターにも安全。
純正品のインクカートリッジがそのまま再利用できるので安心だよ。
詰め替えインクについては、「詰め替えインク用(詰め替えインク)」で紹介されているよ。
すぐに商品を見てみたい場合には、BCI-381+380(5色)詰め替えインクから見てね。
もひっち
BCI-381+380シリーズの詰め替えインクは、純正品に比べて、80%以上印刷代を節約できます。
この記事の目次
プリンターの特徴は?
TR703は、2019年4月に発売したプリンターです。
プリンターの価格帯としては、1万円ちょっとで購入することができる機種です。
置き場所や用途に合わせて給紙口が選べる「2WAY給紙」になっていて、はがきや名刺印刷にとても便利になっています。
プリンターの液晶パネルも2行液晶とコンパクトな機種になっています。
もひっち
インクの型番や色数は?
すでにご存じの方もいるかもしれませんが、インクの型番についても、簡単におさらいしておきましょう。
純正品のインク型番は、BCI-381+380という名称です。
プリンターの機種によって、6色タイプか5色タイプかが分かれていて、BCI-381+380の後に、/6MPや/5MPという型番がつきます。
TS9530は5色タイプなので、BCI-381+380/5MPという型番のインクを使用します。
ちなみに、BCIはBlack(ブラック)・Color(カラー)・Independence(独立している)の略で、MPはMultiPack(マルチパック)の略のようです。
純正品の商品コードは、BCI-381+380/6MPが2044C002で、BCI-381+380/5MPが2044C001となっています。
商品コードの意味はよくわかりませんが、この番号をWEBサイトで検索する方も意外と多いようです。
純正品のカートリッジ自体には、380PGBKや381BKなどといったラベルが貼ってあります。
5色タイプの場合には、380PGBK(顔料ブラック)・381BK(染料ブラック)・381C(染料シアン)・381M(染料マゼンタ)・381Y(染料イエロー)を使用します。
顔料ブラックは、文章印刷でくっきり印刷できるように、染料ブラックは、写真印刷が鮮やかに印刷できるようになっています。
6色タイプの場合には、381GY(染料グレー)を使用します。
もひっち
インクの種類や価格は?
上記の通り、BCI-381+380シリーズに対応しているプリンターはたくさんありますが、使用するインクの種類については、意外と知っている人が少ないようです。
なぜかというと、家電量販店では、純正品をメインにラインナップしているお店が多く、WEBサイト(特にamazonや楽天市場)では、インクの型番などで検索すると、色々なお店が販売している見た目の違う商品が大量にヒットするからです。
しかし、実際にはほとんどの商品が、今から紹介する代表的な4種類に当てはまります。
4種類のインクについて、それぞれの価格や品質、使い方などを紹介します。
純正品
まず、プリンターメーカーであるキャノンから発売されているのが、純正品のインクカートリッジです。
100年インクというだけあり、とても高品質ですが、その分、価格はとても高いものになっています。
キャノンのオンラインショップで価格を見てみると、
BCI-381s+380s 5色セット(小容量タイプ)は、4,103円(税込)
BCI-381+380 5色セット(標準容量タイプ)は、5,687円(税込)
BCI-381XL+380XL 5色セット(大容量タイプ)は、9,449円(税込)
となっています。
プリンター本体の価格を考慮しても、純正品のインクカートリッジがとても高いことがわかります。
標準容量に比べて、小容量が約半分、大容量(XL)が約1.5~2倍のインク容量になっているようです。
いずれの容量にしても、印刷を続けていき、インクが切れるたびに純正品を購入していくと、あっという間にプリンター本体の価格よりもランニングコストの方が高くなってしまうことがわかります。
「プリンターを購入するとき、プリンター本体の価格は気にしてたけど、インクの価格までは気にしていなかった……」という方も多いと思います。
純正品のコスト表
純正品 | コスト | 価格 | 合計 | ●380 PGBK |
●381 BK |
●381 C |
●381 M |
●381 Y |
●381 GY |
小容量 | 182円/ml | 4,103円 | 22.5ml | 5ml | 2.5ml | 2.5ml | 2.5ml | 2.5ml | 2.5ml |
標準容量 | 162円/ml | 5,678円 | 35ml | 10ml | 5ml | 5ml | 5ml | 5ml | 5ml |
大容量 | 140円/ml | 9,363円 | 65ml | 15ml | 10ml | 10ml | 10ml | 10ml | 10ml |
純正品の使い方について
- インクカートリッジに付属しているキャップを取る
- インクカートリッジに貼ってあるシールを取る
- プリンターにセットして印刷をする
もひっち
再生品(リサイクルインク)
次に、家電量販店などで見かけるのが、リサイクルインクカートリッジです。
使い終わった純正品を回収ボックスなどにより再生工場へ集めて、カートリッジを洗浄したり、ICチップを付け替えたりして、インクを再充填した商品です。
回収する手間やコストがかかるため、そこまで安くは販売されていないようですが、日本製のものが多く、品質も比較的安定しています。
パッケージも純正品と似ているため、純正品だと思って購入される方もいるようです。
有名なリサイクルインクメーカーは、エコリカ社やJIT社です。(写真はJIT商品)
再生品のコスト表
再生品 | コスト | 価格 | 合計 | ●380 PGBK |
●381 BK |
●381 C |
●381 M |
●381 Y |
大容量 | 133円/ml | 7,279円 | 55ml | 15ml | 10ml | 10ml | 10ml | 10ml |
再生品の使い方について(純正品とほぼ同じ)
- インクカートリッジに付属しているキャップを取る
- インクカートリッジに貼ってあるシールを取る
- プリンターにセットして印刷をする
もひっち
互換品(互換インク)
また、よく知られているのが、互換インクカートリッジです。
純正品と汎用性のあるカートリッジで、純正メーカー以外のメーカーが製造している商品です。
コンパチ品、サードパーティー品という言い方をしているお店もあります。
純正品よりも安く販売することを目的としているため、インクの品質はやや劣りますが、普段使いには十分です。
純正品や再生品と同じように、プリンターにセットするだけなので、簡単にインク交換ができます。
インクが切れた後は、再利用することができないため、カートリッジごと処分することになります。
互換インクの品質はピンキリで、中には、カートリッジに付属しているICチップが原因で、プリンターが認識不良を起こしたりするものもあるようです。
また、カートリッジそのものが変形していて、プリンターにセットできなかったりというものもあるようです。
多くのお店では、万が一の場合にも、保証やサポートがあるため、特に問題なく使用できますが、あまりにも安い商品は要注意です。
互換品のコスト表
互換品 | コスト | 価格 | 合計 | ●380 PGBK |
●381 BK |
●381 C |
●381 M |
●381 Y |
大容量 | 56円/ml | 3,080円 | 55ml | 15ml | 10ml | 10ml | 10ml | 10ml |
互換品の使い方(純正品とほぼ同じ)
- インクカートリッジに付属しているキャップを取る
- インクカートリッジに貼ってあるシールを取る
- プリンターにセットして印刷をする
もひっち
詰め替え用(詰め替えインク)
最後に、世間であまり知られていないのが、詰め替えインクです。
詰め替えインクは、純正品のインクカートリッジにインクを補充して使用する詰め替え用の商品です。
高価な純正品のインクカートリッジを捨てるときに、「もったいない」と思った方もいるのではないでしょうか?
実は、シャンプーや洗剤のように、容器(純正品のインクカートリッジ)にインクを補充して再利用できます。
中身のインクを購入して、外身の容器は買いなおす必要がないため、価格もとても安く済み、印刷代が大幅に節約できます。
さらに、互換インクとは違い、すでに使用している純正品のインクカートリッジにインクを補充するので、プリンターとの間でトラブルが起きにくいのも大きなメリットです。
キャノンの純正品のインクカートリッジには、インクを吸収、供給するためのスポンジが入っていて、インクを補充する度に、徐々に劣化が進んでしまいます。
そのため、同じカートリッジに無限に詰め替えることはできませんが、BCI-381+380シリーズのカートリッジでは、10回以上詰め替えることができます。
このスポンジは、互換インクカートリッジなどと違い、特許ありの優れものなので、再利用しない手はありません。
詰め替えインクは、「お財布にも、環境にも、プリンターにも、純正品のインクカートリッジにも」優しい商品です。
めちゃくちゃ優しいですね。
ちなみに、互換インクには詰め替えインクを補充することはできません。
理由は、後述する、インク残量のリセットや無効操作ができないからです。
詰め替えインクのコスト表
詰め替え インク |
コスト | 価格 | 合計 | ●380 PGBK |
●381 BK |
●381 C |
●381 M |
●381 Y |
容量 | 30円/ml | 4,840円 | 150ml | 30ml | 30ml | 30ml | 30ml | 30ml |
詰め替えインクの使い方
- 使い切った純正品をプリンターから取り出す
- 純正品のスポンジ面にインクを垂らして補充する
- プリンターにセットして印刷をする
- 残量検知無効操作をする(5秒でできる)
「残量検知無効操作について」で紹介しています。
詰め替えインクについての写真入りの使い方など、詳しくは下記よりご覧いただけます。
もひっち
インク選びのポイント
ひとまず、それぞれのインクについてのコスト表をまとめてみました。
コスト | 価格 | 合計 | ●380 PGBK |
●381 BK |
●381 C |
●381 M |
●381 Y |
|
純正品 小容量 |
217円/ml | 3,884円 | 15ml | 5ml | 2.5ml | 2.5ml | 2.5ml | 2.5ml |
純正品 標準容量 |
193円/ml | 6,787円 | 30ml | 10ml | 5ml | 5ml | 5ml | 5ml |
純正品 大容量 |
174円/ml | 11,363円 | 55ml | 15ml | 10ml | 10ml | 10ml | 10ml |
再生品 大容量 |
138円/ml | 8,985円 | 55ml | 15ml | 10ml | 10ml | 10ml | 10ml |
互換インク 大容量 |
6円/ml | 3,080円 | 55ml | 15ml | 10ml | 10ml | 10ml | 10ml |
詰め替えインク | 30円/ml | 4,840円 | 150ml | 30ml | 30ml | 30ml | 30ml | 30ml |
純正品の小容量タイプと詰め替えインクを比べると、7倍もインクコストが違うんだね。
もひっち
純正品はこんな方におすすめ!
- インクの色にはこだわりがある
- 長期保存を重視する(100年インク)
- 簡単手軽がいい
- 印刷コストは高くてもOK
- インクは年1回しか買わない
再生品はこんな方におすすめ!
- インクは普段使いで充分
- 長期保存しない
- 簡単手軽がいい
- それなりに印刷コストを削減したい
- インクは年1回しか買わない
互換品はこんな方におすすめ!
- インクは普段使いで充分
- 長期保存しない
- 簡単手軽がいい
- それなりに印刷コストを削減したい
- インクは年に数回は買う
詰め替え用はこんな方におすすめ!
- インクは普段使いで充分
- 長期保存しない
- ちょっとした手作業を楽しめる
- とにかく印刷コストは節約したい
- インクは年に数回かそれ以上買う
もひっち
詰め替えインクのレビュー・口コミ評価
BCI-381+380シリーズのインクの中で、今注目されているのは、詰め替えインクですが、実際に詰め替えインクを使用したユーザーの感想をいくつか紹介します。
詰め替えインクの感想
購入者さん
2020年04月15日
おすすめ度
★★★★★
購入者さん
2020年04月09日
おすすめ度
★★★★☆
購入者さん
2020年02月09日
おすすめ度
★★★★★
購入者さん
2019年12月26日
おすすめ度
★★★★★
購入者さん
2019年05月01日
おすすめ度
★★★★★
購入者さん
2019年03月16日
おすすめ度
★★★★★
もっとレビューや口コミを見たい場合は、下のリンクから参考にしてね。
もひっち
インクの残量は?
プリンターの印刷で、多くのユーザーが気にするのが、パソコンやプリンターに表示されるインクの残量についてです。
この記事では、リセッターと呼ばれる道具やインク残量を無効にする操作について紹介します。
リセッターについて
インターネットで、BCI-381+380シリーズについて色々調べてみると、「bci-381 リセッター」「380 381 リセッター」「Canon 381 リセッター」などと言った検索キーワードが目立ちます。
詰め替えインクを知っている方が検索していると思われますが、いったいリセッターとは何なのでしょうか?
純正品のインクカートリッジには、ICチップという部品が付いていて、印刷枚数などに応じてインクの残量を検知してプリンターやパソコンに表示しています。
印刷を続けていくと、このインク残量表示がどんどん減っていき、最終的には、「インクがなくなった可能性があります。」や「インクなしを検知しました。」という表示が出ます。
詰め替えインクを使うと、中身のインク自体は補充されて満タンになりますが、インク残量表示は減ったままなので、実際に印刷指示をかけてもプリンターは印刷をはじめてくれません。
そのようなときに必要になるのが、(ICチップ)リセッターという道具です。
(エプソンやブラザーでは、後述する無効操作ができないためリセッターが必要になります。)
リセッターを使用すると、インク残量表示が満タンになるとともに、詰め替えインクを補充したカートリッジが再び使えるようになるというものです。
そのため、BCI-381+380シリーズについても、リセッターが欲しいというニーズがあるようです。
ただし、記事更新時点で、リセッターを販売しているお店を見つけることができません。
しかも、リセッターは開発に時間がかかり、発売されても価格が高い場合が多いよ。
もひっち
残量検知無効操作について
リセッターを使わなくても、詰め替えインクを再利用するための魔法のような操作があります。
それが、残量検知無効操作です。
魔法と言っても、5秒でできます。
この操作により、インク残量は非表示になったままですが、印刷ができるようにできます。
詰め替えインク補充のタイミングは、印刷物が擦れてきたら行うか、擦れないように定期的に補充すればOKです。
詳しくは、下記のリンクより動画をご覧ください。
ちなみに、互換インクでは、無効操作そのものを行うことができないから、詰め替えインクは使えないよ。
もひっち
さいごに
いかがでしたでしょうか?
最適なインク選びのお手伝いになったでしょうか?
たかがインク、されどインクですが、意外と奥が深いものです。
特に、詰め替えインクはまだまだ知らない方が多いと思いますが、実は、欧米やアジア諸国でも当たり前に使われている商品です。
エコッテでは、キャノン・エプソン・ブラザーをメインに幅広く詰め替えインクを取り扱っています。
ぜひお使いのプリンターでも詰め替えインクが使えるか探してみてください。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人
-
詰め替えインクのエコッテのスタッフ手塚です。
WEBやスマホの時代でも、印刷はなくなりません。
印刷代の節約を少しでもお手伝いできるように日々営んでいます。
EC業界にいながら、意外とアナログ人間です。
最近は登山に行けておらず、目下スクワット中。