こちらではブラザーLC3000系の詰め替え方法(補充方法)をご紹介しています。
トラブル解消法については、ブラザープリンターインクLC3000系のトラブル対処法をご覧ください。
この記事の目次
ブラザー人気型番LC3000系とは
プリビオDCP-J987Nやプリビオ MFC-J6983CDWなどに使われているインクシリーズ。インク型番は LC3111やLC3117/LC3119やLC3129 などが挙げられます。
DCPシリーズは文字はくっきりはっきり、写真は色鮮やかに印刷できる顔料ブラック+染料カラーの4色インクプリンターシリーズ。
MFCシリーズはファクス機能付きのプリンターです。どちらのプリンターもクリアな印字が特徴で、1回のインク交換でたっぷりプリントできるのが強みです。
詰め替えインクの成分
LC3111BK(黒)の純正インクは顔料ですが、エコッテではお客様の声にお応えして顔料・染料両方取り揃えております。CMY(カラー)はすべて染料インクです。
詰め替え時に用意するもの
まずはビギナーセットと汚れ対策の新聞やティッシュをご用意ください。
ビギナーセット:
LC3111やLC3117/LC3119やLC3129
ビギナーセットとは、エコッテがはじめてさん用に用意した①取扱説明書②手袋③詰め替えインクボトル④針⑤リセッターがすべて揃ったセットです。
詰め替える純正インクは一番最初にプリンターに入っていたセットアップ用はお使いいただけません。
機種によっては、セットアップ用カートリッジと通常のカートリッジとで仕様が異なることがあり、詰め替え回数や量が通常と違う場合がありますので、その点だけご留意ください。
互換インクはリセッターが使用できないのでエコッテのものであっても詰め替えできません。
詰め替え方法手順
インクの詰め替え手順は全型番同じです。
ICチップをリセットする
インクを詰め替える前にインク残量をリセットします。リセット作業は各色インク補充の度に必要となります。
①USBケーブルに電源を供給する
ACアダプターをつないでリセッターに電源を供給する。差し込むとランプが赤に点滅します。
②ICチップと端子を押し当てる
インクカートリッジのICチップとリセッターの端子を接触させ5秒程押し当てます。
③ランプが緑に変わる
ランプが赤から緑に変われば、リセット完了です。
インクボトルを開栓する
インクボトルと付属の赤キャップを使用して、ボトルに穴をあけます。
①フタをあける
②穴をあける
付属の赤キャップピンをボトルの先端に取り付け、垂直にゆっくりと奥まで差し込んで開栓します。完全に穴が開いたら赤キャップは捨ててしまって大丈夫です。
ボトルを強く握ると、インクが飛び出る恐れがありますのでご注意ください。
インクを注入しやすくする
4-3-1.カートリッジ内部の様子を確認する方法
カートリッジのカバーは外さなくてもインクを補充できますが、カバーを外すことで中の様子を確認しながらインクを補充することが可能です。
用意するもの:
小型のマイナスドライバーなど
カバーの外し方:
①表面と裏面にあいている穴を確認する
②穴にマイナスドライバーなどの先を挿し込み、斜めにグッと挿し込んで、軸をまっすぐにしていく。
③裏面も同様に行うとカバーが外れる
④中のインク注入量を確認しながら注入することができるようになる。
注入後はカバーを元の形に戻すようにカチッとはめ直します。
4-3-2.インク注入口構造
インク注入口は白いプラスチックで囲まれた突起部分です。プリンタにセットしたときは下側になります。
①枠(プラスチック)
②弁(プラスチック)
③ゴム栓
カートリッジにインクを注入する
インクの下に汚れ対策の紙を敷いてカートリッジにインクを補充していきます。
ブラザーにはおおよそのインク残量が確認できる透明な窓があるので、カバーは外さなくても補充可能です。
①注入口にボトルをさします
インクがあふれてこないように、一番奥まで押し当ててください。押し当てていくと注入口のバネが奥に入り込んでいきます。
②ボトルを傾けてインクを注入します
しっかり押し込んだらカートリッジを下にしてインクを注入していきますが、最近のブラザーの純正インクカートリッジは、インクが入りにくい構造になっていて、少しコツが必要になります。
詳しくはインク注入時注意点を確認してください。
③注入口からボトルを抜きます
押し当てているインクボトルの先端を引き戻しながらインクの注入をやめます。
インク注入時注意点
インクボトルの先端をカートリッジに奥まで真っ直ぐ押し当てたままだと、カートリッジの弁がインクボトルの先端に当たってインクが入りにくいことがあります。
インクボトルを左右どちらかに限界まで傾けてゆっくり注入するとスムーズにインクが入ります。
インク注入量を確認する
カートリッジを手に持ち、立てた状態で横から見ると、透明な窓から見えるハネの位置でインクの量が確認できます。
インク残量が少ないとハネは左により、満タンに近いと右に寄ります(インクは直接見えません)インク量が十分でないと次に使うリセッターがうまく機能せず残量が戻りません。
【参考】インク注入量目安
型番 | インク注入量目安 | 注入後カートリッジ重量 |
LC3111BK | 10ml | 43.2g |
LC3111CMY | 7ml | 35.3g |
LC3117BK | 12ml | 44.5g |
LC3117CMY | 10ml | 39.5g |
LC3119BK | 20ml | – |
LC3119CMYK | 15ml | – |
LC3129BK | 20ml | – |
LC3129CMY | 15ml | – |
※未記載のものはエコッテでは検証していません
カートリッジをセットしてインク残量を確認する
カートリッジをプリンターにセットし、モニターに表示されているマークが『×』から『?』に変わったらインク残量のリセット完了です。
詰め替えインク補充後の純正カートリッジをプリンターにセットすると「非純正インク」と表示されますが、問題なくお使いいただけます。
リセッターとは?
リセッターは「プリンターのインク残量表示を満タンにするための道具」です。
カートリッジのICチップとリセッターの端子を接触させることで、ICチップに記録されている情報をリセットすることができます。
純正品には、ICチップという小さな電子部品(基板)が付いていて、カートリッジ内のインク残量を検知しています。インクを使い切ったカートリッジは、プリンターが「インク残量なし」と認識するため、印刷することができなくなります。ICチップにリセッターをかけることでインク残量が復活し、インクを補充することで再び印刷することができるようになります。
対応プリンター一覧
LC3111やLC3117/LC3119やLC3129の対応プリンターは下記の通りです。クリックするとインク詳細ページをご覧いただけます。
LC3111:MFC-J738DN MFC-J738DWN MFC-J998DN
MFC-J998DWN DCP-J982N-B DCP-J982N-W DCP-J978N-B DCP-J978N-W DCP-J973N-B DCP-J973N-W DCP-J987N DCP-J582N DCP-J577N DCP-J572N MFC-J903N MFC-J898N MFC-J893N
LC3117/LC3119: MFC-J6580CDW MFC-J6980CDW MFC-J5630CDW
MFC-J6583CDW MFC-J6983CDW
LC3129: MFC-J6995CDW
よくある質問
インクが出ない・インクが擦れる
1.カートリッジ内の空気を抜く
2.バキュームを使う
3.インクが入っているか確認する
4.カートリッジに内に気泡が入っていないか確認する
5.プリントヘッドの目詰まりを確認する
リセッターが光らない
リセッターはUSBケーブルで電源を供給する必要があります。
USBケーブルの端子をリセッターに差し込み、もう一方の端子をUSBアダプタを使ってコンセントにつなぎます。差し込むとランプが緑色に一度だけ点灯し使用できるようになります。接続をしてもランプが光らない場合、保証期間内であれば交換いたしますので当店までご連絡ください。
この記事を書いた人
- 詰め替えインクのエコッテのスタッフ宗像です。